
外壁塗装の気をつけたいこと
外壁・屋根の塗装をしないと家はダメになる

10年以上経っても外壁塗装を考えない方が多くいます。
外壁が劣化しているのにもかかわらず外壁塗装をしないということは確実に家をむしばんでいくことにつながります。
ただ、外壁塗装を10年以上しない状態で家を放置してしまうと、紫外線や雨風にさらされた外壁上の塗膜が劣化を繰り返し、保護されていない状態の外壁がむき出しになります。
その状態でもさらに塗装工事をしない場合に外壁そのものが劣化してしまうのです。
劣化するまでの期間は今塗ってある外壁の塗料の期待耐用年数(この年数が経ったら次の塗り替えを考えてください、というメーカーが定めた期間)にもよりますが、1つの目安として10年を考えておきましょう

一般的な外壁塗装で使われる塗料の期待耐用年数
特に、あまり見る機会がない屋根は、外壁以上に強い紫外線があたるなど環境が過酷なため、より劣化しやすいといわれています。

5年に一度、もしくは10年に一度の定期的なメンテナンスや、点検は確実にする必要があるので、近所の業者さんにお願いしましょう
一括見積もりでさらに値切るのは…
外壁塗装工事では、客の家の家材、旧塗料で何が使われていたか、外壁の劣化状況はどのようなものかなど様々な要因から必要な経費を算出し、必要以上の利益を上げずに相場通りの予算で工事を行うのが良い外壁塗装業者だと思います。
外壁塗装業者は、最初から適切な相場で見積もりで金額をだしています。
さらに、もっと安くしてもらおうと値切り交渉をしてしまうと、外壁塗装工事の各工程の必要な部分から費用をけずってしまう場合があります。
「手抜き工事なんてしたくないけど…お客様が望むなら…」という事で、
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二回しなくてはいけない上塗りを一回にする
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高圧洗浄にあまり時間をかけないなど工事時間を減らす
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足場レンタルの場合は一日でもはやく返却できるよう工事時間を無理して減らす
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そのほか必要な人件費を減らす
などの経費削減をしてしまうのです

安全に確実な作業をしてもらうためにも、必要以上の値切りを行うのは絶対に避けましょう。
格安業者に頼むときは...よく考えて
外壁塗装業者には格安業者というものが存在します。「明朗価格」「納得価格」などと銘打って、「工事料金が一律400,000円」などのコミコミプラン料金を用意している業者が格安業者と呼ばれます。
外壁塗装は元々の価格が高額なので、安くするには必要な部分を削るしかなく、格安の業者は必要な工程をきちんとおこなっていない可能性があります。
格安にする為には
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足場のレンタル費用を安くするために施工期間の短縮をおこなう
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塗料を安くたくさんの面積に塗る為に必要以上に薄める
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資格等を持っていないアルバイトに塗装をさせる
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業務用の威力十分な高圧洗浄機ではなく家庭用の安い高圧洗浄機を使う
などなど、最低限必要な部分をけずって手抜き工事をするしかありません

客の外壁の材料や今現在の状態に応じて適切な見積もりをだし、その見積の通りに塗装を行うのが良い業者です
時間がないと焦っちゃダメ
外壁塗装工事をする業者を選ぶ際には、ゆっくりと余裕を持って選ぶ事が求められます。
外壁塗装の状況を正しく把握出来ずに、できるだけ急いで工事した方がよいと焦って契約しまうのは悪徳業者の思うつぼです。
悪徳業者は焦る心につけ込むのが非常に上手な上、予算をできるだけ安くしようと思う人の心にもつけ込んできます。

悪徳業者の割引き理由として
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モニター価格です
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あなたの家を塗ることによって地域の広告になるので営業に使わせてもら う
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足場を安く手に入れられる
などなど様々な理由をあげられるかもしれませんが、あせってその場で契約することのないようにしましょう。
ケチると数年で塗装がはがれる
ケチって、高圧洗浄、下地処理、養生など外壁塗装で必要な工程を省いてもらう外壁塗装を低予算ですると、塗料がしっかりと外壁に密着せずに数年で外壁がはがれてしまう可能性があります。
予算をケチって、
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2回しなくては行けない上塗りを1回しかしなしない
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高圧洗浄を不要といっていわない
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足場代がもったいないからはしごや脚立で作業をさせる
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コーキング工事だけDIYでおこなう
などです。
悪徳業者、未熟な業者、手抜き業者は逆に「この工程は省くことでお得に出来る」などとそそのかしてくる可能性があるので、工事の工程に関してはしっかりと予習をしておきましょう。
低品質の施工は家の寿命が縮める






グレードが低い塗料は寿命も短い


グレードは耐久性とほぼ比例します。
安くてグレードが低い塗料ほど耐久性は低いといえます。
1番人気があるシリコン塗料(30坪で約87万円)は確かにアクリル塗料(30坪で約60万円)よりは高額で、予算は多少上がります。
しかし、耐用年数はアクリルの5年に対し、シリコン塗料は倍の10年~15年も持つのです。
そもそも使用塗料の代金が外壁塗装工事の全体に占める割合は2~3割ほどなので、そこが多少高くなったとしても、全体の工事費用にそこまで影響を及ぼす訳ではないので、予算とグレードを考えながら、フッ素、シリコンなど出せる範囲で出来るだけ長く外壁を保護してくれる塗料を選ぶようにしましょう。
塗料の種類には、
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フッ素樹脂塗料
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シリコン樹脂塗料
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ウレタン樹脂塗料
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アクリル樹脂塗料
実際にほとんどの工事は10年~15年持つという長寿命でかつ費用がそこまで高くないシリコン系塗料が使われる事が多いです。
「 部分的な補修」は結局高くつく

低予算にすると粗悪なものをつかわれる可能性もある

外壁塗装工事に使用される外壁用塗料や、サイディングの目地用のコーキング材などは混ぜ合わせる量や乾燥時間など品質を高く保つための使用方法というものが存在します。
たとえば主材に硬化剤を適正な分量を量りながら徐々に混ぜていき、電動の攪拌機でしっかりとかくはんします。
そのままだと8時間ほどで硬化してしまうので、硬化しきってしまう前に外壁や屋根などにきちんと全て塗りきってしまう必要があります。
そのほかにも、
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次の日の作業に塗料を残さないこと
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重ね塗りをするのであれば、乾燥時間をきちんと守ること
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乾燥時間も気温や湿度によって全く変わってくること
など、様々な要因を考慮する必要があります。

低品質な塗料を外壁に塗っても塗りムラなどが出来てしまい、きちんと外壁を保護できません。
しっかり密着もしないので数年で剥がれてきたり、チョーキング現象が起こったりといった不具合があらわれます。
外壁塗装を行う時は基本的には外壁、屋根と合わせて工事するのが一般的で、その方が足場代などをまとめることが出来るので安く済ませることができます。
逆に外壁だけの塗装、屋根だけの塗装、コーキングの交換だけで工事を終わらせようとすると、外壁のみの工事の為に足場を組み、屋根の寿命が来た時に屋根のみの塗装の為に足場を組む必要があるので、単純に2倍の足場代がかかります。




外壁と屋根の塗装は出来れば同じ時期におこなうようにしましょう。
外壁だけ、屋根だけ塗装と同様に、日当たりが悪く湿気がこもりがちという理由からカビや藻が繁殖してしまっている北側の面だけ塗装を行うという場合もあります。
これもやはり、外壁塗装工事をやるならば東西南北の全ての面を同時にした方が、20万円ほどする足場代が一度ですむのでかなりの予算を節約する事が可能です
DIYは命の危険です

予算の都合で、DIYしようとする方は多いです。
しかし、外壁塗装工事はプロの外壁塗装業者が毎日何人も作業を行い、足場の設置、高圧洗浄、下地処理、塗装作業を手分けして行う事で効率良く作業できているのであって、DIYで素人が一人、もしくは二人といった少人数でできるほどカンタンなものではありません。
また現役の外壁塗装業者の職人でさえ、
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塗装工事中に安全対策をおこたり足場から落下する
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足場を持ちながら電線に接触する
などの死亡事故が起こることもあるぐらい外壁塗装工事は危険がたくさん伴う作業なのです。

低予算で外壁塗装を済ませたいという気持ちはよく分かるのですが、安易にDIYをしようとするのは辞めましょう。


